ロックアウト

アドベンチャーレースは、地図読みをするスポーツである。
種目は募集の段階で発表され、ロジスティックプランとともに大まかなLEGの構成が把握できるようになっている。
レースのスタート直前に地図が配布され、どこで何をやるかが判明する。
レースにもよるが、さらに、チームチャレンジとか、ARJ ではミステリーチャレンジと言う名の、現地に行ってみないと何をさせられるか分からないアクティビティが用意されていたりする。
選手はとにかく行ってみなければ何が起こるか分からない。
何をするか把握できるタイミングとは、コースディレクターの考えたタイミングだ。

朝5:00集合
再度装備チェックを行い、荷物準備用に各チーム設けられた2m×2mの区画から追い出される。ペンなどを区画に忘れて係の人に断わりを入れて取りに行ったりする。

6:00 地図配布
ここから完全に外部との接触を断たれる。スタッフの人との会話もまともにさせてくれない。スタッフは日本の狭いアドベンチャーレース業界では見たことがある人ばかり。
つい、声をかけたくなる。しかし、お互いのために我慢をする。

地図をみると、基本的に目立つ尾根、沢、から大きく離れていない場所にCPがある。夜でなければ大きなミスにはならなそうだ。
しかし、LEG1は最速チーム予想と完走のチームの予想の時間が大きく乖離しているLEGだ。ってことは藪漕ぎがあるのだろうか。

その後LEG2MTBのセクションがあり、CPへのアプローチ時のみMTBをデポすることが出来る。
ただ、今回のコース全体をみるとMTBは移動が目的で使われているようで、地図読みが難しいところは多くはない。

続いてLEG3のSUP。どうやら1チームにSUP2艇、パドル2本が貸与される。ウォーターセクションでは、艇につき1つ、各レーサーに一つグロースティックの着用が義務付けられているが。事前に本数は明示されていなかった。
そして、SUPがいくつ貸与されるかも明示されていなかったため、グロースティックをいくつ用意したら分からず悩んだが装備チェックではじめて11本と指定されてはっきりした。
SUPの貸し出し数が分からないので最大だと13本のグロースティックを事前に用意する必要がある。
アドベンチャーレースの面白さはこんな小さな駆け引きを楽しむことだ。
「くそぉ、そうきたか。コースディレクターめ!」と言えば言うほど、コースディレクターが喜ぶ。我がチームはラフト用5本に加えSUP用で余分に準備していたので問題は無かった。

そして、その後LEG4のMTB。かなり南下してラフトに乗る場所まで移動する。
LEG5のラフティングのセクションにはCPがダムの手前に2箇所。要はダムの手前で上陸してポーテージをして下流に移動するところが2箇所あるということだ。
ポーテージの場所は結構アップダウンもあり、ラフトボートを持って歩くには距離も長い。

その後、LEG6のMTB。途中にミステリーチャレンジがある。
これは、地図配布の段階でも説明は無い。現地に行ってルールを確認すること。となっていた。
次が懸垂下降。これは、滑りやすい場所なので、靴についての注意があっただけだ。
MTBでゴールの近くのトレッキングのTA6へ帰ってくるためCPを取りながら移動する。
最後にLEG7トレッキングセクション。
そしてゴールだ。

全体像は把握できた。
把握できたとはいえ、もうここまで来ると地図の養生と心の準備ぐらいしかすることが無い。

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