個人練習

個人練習を兼ねて四万温泉ロゲイニングの手伝いへ行ってきた。
手伝いなので金曜日から動き出し日曜日まで。
毎日山登り。
3日連続で動けるかの確認を兼ねている。

金曜日朝CP設置のため四万ダムに集合。マップ内最高地点を含む南東側の担当。
このロゲイニングは初心者は参加できない難易度の高いロゲ。
PC設置も1人では設置せず、2名のバディ体制だ。
担当はマップを1/4 に分割して設置するがそれでも私の担当以外もみな累積標高1000mほど。低山とは言え厳しい山域だ。
事故渋滞で1名が遅れてきたが、急いで設置したのでかなり疲弊していたようだ。

私のバディになってくれたのはロゲ業界では有名なP氏。
この方オリエンテーリングのインカレで5位に入ったこともあるものすごい人。
安心して山へ入れる。

ぴーすけ氏は山の中でとても紳士的で、さらに「はいここ!」って常にドンピシャ地図通りに位置を特定する。
私の仕事はお互い何かあっときの保険でしかない。
P氏が「ここ」といった場所の標高をGPSで確かめる位。
曖昧な尾根を下るときに後ろから俯瞰してもう少し東!とか西!とかいう位。
途中尾根伝いに右手にカーブしながらCPを置く場所があったが、オリエンテーリングの時、P氏は次のCPへ移動するのにピークを踏まずに行けるらしい。凄すぎる!
など、すごい人の地図読みの姿を見せてもらいながら
ほとんど走らず、下山できた。迷わないと早い。

翌日大会本番。
会場の旧中之条第三小学校。使われていない教室を掃除する。久しぶりに教室1つ分の雑巾がけ。子供のころはクラス最速を誇った私も年を取りヨタヨタで情けない。でも懐かしいこの感覚。
ここで事件が発生。水が出ない。市の有力者が応援に来てくれるがその人は大地主のご主人。案外若い。
しかも着物でランドローバーに乗ってやってきた。すげっ。
選手受付を始めようとした直前に何とか水が出た。
そして今回の担当である計算センターの準備を行う。
そして選手受付し、競技スタートすることができた。

選手が帰ってくるまで暫く予定が無いので、行ってみたいCPへ選手の写真を撮りながら遊びに行く。
前回お手伝いしたときはスタッフが遅刻するという大失態をしてしまったので、1か所で帰ってくる。
計算センター長さんが会場にいて一緒に選手帰還のための準備を行う。
またまた事件発生。なんとパソコンがSIシステムの周辺機器を認識しない。
なぜだ!全然原因が分からないし、ネットワークが繋がらないのでドライバ更新もままならない。恐らくMicrosoftが行うアップデートで影響のあるアップデートがあったようだ。
仕方がないので、データを直接SIのシステムに打ち込む。
どんどん選手が帰ってくる。
とりあえず選手は事故無く無事に全員帰ってきた。
データを打ち込む量は40チーム分。
時々計算センター長さんのPCと私のPCの通信が途絶えたりしてとにかく不安定ながら作業をする。
表彰式を予定していたが、間に合わず。宿泊予定の選手には先に宿に帰ってもらい、当日帰宅予定の表彰者は後日賞品を贈るなどの対応を行う。
また、宿泊先の宿に無理を言ってサービスとしてやっていない飲み放題をお願いしたため時間厳守。
データ入力を終わらせて時間を見ると、宴会開始30分前。
慌てて撤収し温泉にも浸からず宴会を始める。
当然遅れてくる人も多いが無事宴会は始まった。

今回このロゲイニング大会を開いたO氏は、昨年まで中之条フォトロゲイニングを行っていたが、自分の好きな山の尾根やピークなどを是非見てもらいたいと考えていた。
しかし、フォトロゲでは是非選手に遊びに来てほしい素敵な尾根をCPにすることができないのでオリエンテーリングで使用するCPにステーションを設置してそこにSIカードを持った選手がスキャンする。というシステムを導入し、自由にどこでもCPを設置することができるようになったのだ。
しかし、そのCPへ行くには細かい沢や尾根を地図から読み取る能力が必要で初心者NGの大会となったのだ。

大会後の宴会場に集まったのはそんな事情をよく知る地図マニアのような人ばかり。
食事も酒もそっちのけで地図を眺めながらあーでもない、こーでもないと地図談義に花を咲かせる。話を聞いているだけでとても勉強になる。
地図配布後どんなルートを取るかを決める時に水平方向の距離は時間換算しやすいが、マニアの人は水平方向も2種類ほどの基準を持っていて所要時間を割り出している。
次にどのエリアを行き、どのエリアを捨てるかをざっくり計算する。
そこから時間換算で1時間に何ポイント取れるか見ていき効率の良いポイント配置のところを優先的に行く計画を立てる。
通常地図配布はスタート15分前だがこれだけの計算ができるとは本当に恐れ入る。
かなり勉強になった。
今回のARJではスピードレースではないので私も地図読みができる可能性がありこれは覚えておきたいと思った。
どの尾根が好きだとかこの地図読みが良かったなどマニアな夜は更けていった。

最終日
この大会のオプションレース、フラッグ回収競争。
私もスタッフとして参加。人気のなさそうな最低得点31、32などを取りに行く、さらになぜか他の人が行かなかった91,170を最後に取りに行く。
91,170を取りに行くとき主催のO氏が腰痛を押して一緒に来てくれた。
どうやら、彼なりの歓迎の仕方だったようで、尾根の見どころ草木の見どころなどを教えてくれた。
途中昨日のみ参加した人とすれ違いながら楽しく散策。下りは腰痛がなぜか感じなくなった主催のO氏がものすごい勢いで下りを飛ばして走っていった。
私は下りが苦手なのでその走りを真似しようと体の使い方、脱力の方法などいろいろ観察してみたがあそこまで上手に下ることはできなったがとても良いものを見せてもらった。

今回お手伝いした四万温泉ロゲイニングはCPの設置方法がアドベンチャーレースに近く、このルートを通って欲しいからそこにCPを置いてある。自分にとってもとても有意義だった。
また、SIシステムについては近い将来国内のアドベンチャーレースもこのようなシステムが導入されることを想定し、早く使い方を知って色々な種類のオリエンテーリングに展開していきたいなと個人的には考えている。

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