ラフティングって奥が深い

今年のバレンタインデーからラフティングの練習を始めた私は完全に初心者だ。
なるべく練習をしているが、会社勤めしながら、他のトレーニングをしながらだとできる時間は限られる。
ここ1~2週間練習をサボっていたらあっという間に漕ぎ方を忘れてしまっていた。
情けない。

この日はなぜか練習する人が少なかったようで、私と偶然漕ぎに来た友人のJP氏のみ。

ああ、ラフトには今日は乗れないなぁ。。。
と思っていたら、クラブ主D氏の計らいでイケメンガイド2名とラフトボートに乗せてもらうことができた。

午前中はパドリング素振りを行った。
久しぶりにやったが、パドルを体に引き付ける時にきちんと力がパドルに伝わっていないらしく、目印の板の間の板の線(わかるかな?)にまっすぐパドルが移動しない。
なんども繰り返す。うーん。やっぱり難しいな

そのあと湖で基本的な前漕ぎ(フォワードストローク)の練習だ。
このような時大抵は放置されて勝手に練習することが多いけれど、本日は先生が沢山いる。色々な視点からアドバイスをもらう。

パドリングのキャッチ、ストローク、フィニッシュのパートそれぞれに分解して練習する。

まずはキャッチ。
キャッチの瞬間から船を動かせるよう、ガツンとパワーをかけたいところ。
早いパドリングの時などはこれが全てだ。
とても重要。
しかし、そのガツンが出来ない。
足で蹴ると同時にパドルを刺す。
パドルに体重を乗せる。
入水角度を120°程度にする。
Tグリップにある手は体重をかけるために伸肘ロックする。
・・・できない・・・
なんどもやる・・・10回に1度位は成功するようになる・・・あーだめ、うまくできない。

次にストローク。
身体の前後の動きだけでなく、キャッチした身体のひねりを背筋を使って正対に戻す。
2方向の力でパドルを引く。
腕は使わない・・・これは身体で引いていればパドルが倒れずTグリップを握る腕が伸びた状態から緩んでくる。
身体のひねりを使うには、キャッチの時にパドルのブレード側の手がきちんと前方に沈んいる必要がある。
正対に身体を戻すときに自然と腕が身体の近くになるので、今まで思っていたよりブレードは水面の深いところへ行くようだ。

最後にフィニッシュ
フィニッシュの瞬間キッチリパドルにパワーを伝え、身体のま横でパドルを抜き、脱力後パドルズアップの状態(アウトリガーカヌーでReadyの状態)でリズムでいうところのタメを作る。
シーカヤックをやっている時の悪い癖が出てしまう。身体の横でパドルが抜けず、パドルを引きずってしまう。
これは、逆にブレーキになってしまうので、一刻も早くブレードを水面上にあげるべき。
わかってはいるが、何度もやってしまう。他の事に気を取られるとやってしまう。
リズムのタメも、前でなかなか出来ない。これは考えて漕ぐとダメになるらしい。難しい。

頭が混乱しながらも、何度も繰り返して、体が自動的にできるようになるまで、漕いだ。



いったんお昼休憩に入る。


途中からお腹がすいて、あまり力が入らなくなってしまったので、うれしい。
この日は「おくたマルシェ」という奥多摩でお店をやっている人が集まって屋台などを出店するというイベントがあり、そこへランチを食べに行った。

すると、以前練習のあと青梅線で帰路についた時にず~っっと付きまとって話かけてきた。
陽気だけど、しつこいオジさん(おじいさん?)
さらに、チームで練習したときにメンバーの一人が河辺駅付近のラフト上陸場所駐車場で捕まってしまった人に、クラブ主D氏がつかまってしまったらしい。
SEBUと書いたキャップをかぶっていた、話の長い老人なんて、そう何人もいないはず。
みなさん、暇な時は良いですが、スケジュールが詰まっている時はSEBUと書いたキャップのご老人には気を付けましょう。

閑話休題


午後の練習は、ダウンリバー。御岳園地から出艇。
ラフトはマーシャスのクラーケン。
一緒に乗るのは、クラブのガイドF氏、Y氏、マーシャスのクラーケン作者K氏!!!!!?(良いの?)
しかも、私に左後ろのラダーを取らせてくれるらしい(良いの?)

豪華メンバー。
恐る恐る、「始めたばかりでほんとごめんなさい」などと、何も事件を起こす前から謝ってみる。

さて、実際に動き出してしまえば、皆さんフォローしてくださって、ラクチン。
間違えてもちゃんと船は行きたい方向へ進みます。
とはいえ、私は、楽をするのが目的ではない。
なんどもフェリーグライドの練習をしたり、エディから出る時は常に川上に向かって45°で漕ぎだすとか。
先を見てどのルートを通るかなるべく早く判断するとか。色々教えてもらう。

すると、一緒にダッキーでダウンリバーをしていたJPのダッキーが岩にラップしている。JPを見るとちゃんと泳いでエディに入ったようだ。
ここで、ガイド2名のトレーニング開始。
ラップしたダッキーの回収だ。
2人で考えて回収は成功した。
しかし、クラブ主から見ると色々注意点があったらしく、


回収プランを関係者に伝える
回収プランは回収だけでなく、その後安全に戻ってくるまでを考える。
上流から来る船などが来たら知らせる役目を置く(これはやってた)
下流にバックアップでスローロープやラフトに乗ったレスキュー担当を置く
いきなり渡渉でラップした岩まで行くのは危険なので、ラフトなどでラップした岩に
1名を送り届け、ラップした岩の下流にあるエディにラフトを停泊させて回収をする
スローロープは投げる前にラップした船に括り付けてはいけない。(ロープを投げて失敗したらトラブルが大きくなる可能性もあるため)
ラップした船をはがしたときに人間が同じ場所にはまって事故になる可能性を考え、どのようにしたら回避できるか考える。(フリップラインなどで船をトゥイングし岩の上流に入らないようにするなど)
回収後人間がどのように戻るかで、そのまま船に乗りフリップリカバリーをして回収するなどの方法を取る。(リバースイムは安全面を考えると極力控える)

などと話をしていた。
へぇ!すごい。
奥深い。
ガイドの皆さんは、こんなトレーニングを日々積んでいるんですね。
尊敬です。
そしてタフです!

さて、ガイドさんのトレーニングが終わっていよいよ三ツ岩。
こわごわ、どのようにプランニングするか聞いたが、前に通る人のライン取りをよく見ていきましょう。
のみ。
こわ~。
でも、いつもの注意点を思い浮かべ、1ツ目の岩に到達する前にアングルは15:00に変えておく、アングルを変え終わったら強く漕ぎ、2ツ目の岩に当たらないよう船を前進させる。
2ツ目の岩で右ターンをしたら19:00にアングルを調節する。

えっと、これだけでよかったのかな?

で、結局「案ずるより産むが易し」。
ガイドの皆さんとK氏が全て上手く運んでくれましたwww
(あ、でも、前回よそのチームのM氏の時も平穏無事に通過してますよ)

K氏はお帰りの時間がせまっているようで、クラーケンのテストをアグレッシブに実施。
サーフィンしながらバウに体重を乗せてどこまで水が入っても大丈夫か?
サーフィンしながら皆で立ち上がってバンザイできるか?
そして、サーフィン横向きで!というD氏からの指示が????
失敗すると、もう一回!もう一回!となぜかリクエストされる。
そして、F氏がなぜかサーフィン中に上流側になる方に体重をかけるからね!と指示を受け、サーフィン状態になったとたん、上流側に引っ張られた。
すると・・・

当然ながらフリップ!
ドンブラコ、ドンブラコと流されました。
それからの事はD氏のFacebook投稿でご存知の方も多いと思うが、N大学ラグビー部が行ったラフプレイの問題に絡めた小芝居がなぜか始まりすっかりN大ラグビー部ごっこになってしまいました。(当事者のかたがいらしたらごめんなさい)

ここでK氏はお帰りになり、
あとは3人でクラーケンに乗り下流へと漕いでいく
右に大きく曲がったところのアングルを変えるタイミング、エディキャッチのターンの仕方、などなど、細かいアドバイスをもらいながらあっという間に終了。

大爆笑の一日が終わった。
(すみません、書き始めから脱線してしまいましたがラフティングでこんなに色々遊べるなんて奥が深いですね~)

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