牽引棒

牽引棒とは・・・

この言葉なじみの無い方も多いであろう。。。私もアドベンチャーレースをやるようになって初めて聞いた。

まず、アドベンチャーレースの基本ルールでは、チーム戦で男女混成チームで構成することになっている(もちろん例外もある)。
ものすごくフィジカルの強い女性レーサーも多くいるが、たいてい男性より女性の方がフィジカルで劣る。チーム全体のパフォーマンスを上げるには、突出したフィジカルの男性が一番パフォーマンスが低いメンバーの背中を押したり、ロープで引いたりして、ランニングや自転車移動でのスピードアップを図る。

で、私の所属するチームは、、、、男性3名はめちゃくちゃフィジカルが強い。3人共だ。
そして、申し訳ないことに私は普通のオバちゃん。。。
当然、私の動きを改善するのが、チーム全体のパフォーマンスアップにつながるのだ。
(自分で書いていて辛いwww)

で、RUNの時は強いメンバーのザックにロープを付けて、弱いメンバーがそれを身体に巻いて引っ張られる。これは作りが簡単でロープがあればなんとかなる。

MTBセクションで牽引棒が必要になる。
MTBはただロープを用意するだけでは、使わないときにロープが邪魔になるし、自転車に巻き込んで危険である。
また、牽引される側も自転車の乗り始めはふらつきなどがあるため、ロープなどは持たない方が良い。ある程度動き始めてからロープの受け渡しをする。引っ張る側は、ロープの受け渡しをした後に負荷がドンとかかるので、出来ればMTBのハンドルを離さないで衝撃に耐えられるようにしたい。このため、引く側が何もしないで、牽引する側にロープを持たせる必要が出てくる。
そこで棒を使って、ロープをMTBの車輪などに絡まない位置まで後方に垂らすような仕組みをつくるのだ

アドベンチャーレースはマイナースポーツなので専用品などはない。
各チーム試行錯誤しながら作るわけだ。

今回用意したのは
塩化ビニルパイプ1mと5mm~6mm程度のゴム紐3m。できればアウトドア用の頑丈なつくりのものが好ましい。
紆余曲折を経て本番で一番よかったものは以下の仕様。
塩ビパイプの端っこに自転車にタイラップで固定するための穴を2つほど開ける。
自転車の形状によりシートポストやトップチューブに取付られる位置。
シートの下にタイラップで大きめの輪を作り、塩ビパイプを通し、トップチューブなどにタイラップでがっちり固定。2点で支える。
ゴム紐3mを半分に折り塩化ビパイプに通す

末端はかた結びして、使用しないときはハンドルのトップキャップのところにかけておく。
後方は曳かれる側の人がつかみやすいよう、輪をつくりかた結びをしておく。
これで完成だ。
あとは引っ張る側も、引っ張られる側も練習をしないとうまく乗りこなせないので、練習あるのみ。
特に引っ張る側は下り坂で体重を後ろにかけようとして塩ビパイプに阻まれるし、藪漕ぎで引っかかるし。気を付けることは多い。
引っ張られる側は、うまくキャッチをする練習。引っ張られるときに前輪を前の自転車に当ててしまわないように気を付ける。車が来たり、路面が悪くなったときは、引っ張るひとのためになるべく早く声をかけて解放するなど。引っ張る人への気遣いが必要だ。

マウンテンバイクに乗るのも一苦労なのだが、牽引の練習も難儀である。

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