LEG5ラフティングのお時間です。

アドベンチャーレースジャパンの目玉ラフティングの時間がやってきた。
個人的には2月から慌てて習い始めて、4ヵ月頑張ってきた成果が出るかどうか楽しみにしていたLEGである。
距離は47km。CPが2箇所にありそれぞれポーテージがある。

チームの状況はというとSUPで低体温だったが回復していそうな1名、風邪による体調不良と低体温1名、なんだか顔色が悪くなってきたメンバー1名、風邪ひきメンバーに風邪をうつされた気がするが、とりあえず元気なワタクシでお送りしております。

LEG4のMTBで身体が温まり、下り坂で多少風を受けたものの、その後の晴れた街中走行で少し体温も上がったであろう状態でTA4に入る。

ここで、少しわざとらしくラフティングに向けた着替えをする。
女のメンバーが着替えすると時間がかかるが、それを利用して、他のメンバーが水濡れ対策が出来るからだ。
しかし、着替えから戻ってみると、水濡れ対策、および、寒さ対策しているように見えない。他のメンバーは補給をしていたようだ。
それも重要だ、身体に燃料を入れておかないと保温をしても意味がない。

ちなみに、私は上がドライレイヤー、下着、ホットカプセル、ウィンドシェル。下がレインのみ。
夜間に入ったら寒いかもしれない、、、とも思ったが、事前に予想の気温と水温、風、水濡れを考慮して考えた結果なので自分を信じる。

準備を整え、抜き打ちの装備チェックを受ける。
さっきから、うちのチームの付近をウロウロして話しかけてくるイケメンのにーちゃん、国際レース開催にあたり駆けつけてくれた元アドベンチャーレーサーHIROKI ISHIKAWAだ。トレイルランナーとしてご存知の方も多いかもしれない。普通にスタッフをやっている。ありがたや。

HIROKI ISHIKAWAによる装備チェックを終了し、ラフトボートを川まで運ぶ。私はパドルや荷物を運ぶ。
他のメンバーで運んでくれたのだが、見ていない間にトラブルが。
乗艇してから知ったのだが、頭の上にラフトボートを乗せていて、首をくじいたらしい。
調子が悪そうだ。

CP23まではかなりのスピードで進んでいた。
そしてCP23ダムのポーテージ。
CPのチェックを済ませ、ポーテージの説明を聞く。
初めに通行指定区間があり、そこを過ぎると好きなところから川にエントリーが出来るが、いちばん近くて川に入れる場所は限られている。
2名が荷物を持ち、背が高く、ラフトガイド経験のある2名が逆さにしたラフトボートのスウォートを肩にのせて両サイドを背の低いメンバーで揺れの補助をする。

バウロープを使って急斜面からラフトボートを下ろし、あとは川岸まで通称「4人で持ってボーン」(どんなやり方かは想像にお任せしますw)をやる。

暫くすると日没(19:30位)グローライトとヘッドライトを点灯する。

顔色があまり良くないメンバーが「胃の調子が良くない、エネルギー不足かもしれない?」と言う。
首をくじいたのが原因かと思っていた。
想定外、顔色悪いのは胃腸のせいなのか?。
このメンバーの補給内容を思い返してみたが、粉飴をメインに補給をしていたので、エネルギーはあっても、人間に必要な微量に必要とする栄養素が不足している可能性が考えられたので、私のサプリセットを飲んでもらう。
炎熱サプリ1錠、BCAA3g×4錠、HMB×5錠、マルチビタミン1日分だ。余剰摂取した栄養素は排出されるものを選んで多めに摂取する計画をしていたので、全部譲っても問題ない。
それから、しばらく寝てもらう。
もともと交代で休憩を入れる予定だったので、問題ない。
30分位寝ていただろうか。起きだしてきた。顔色が回復したように思える。

良かったと思うもつかの間、風邪ひきメンバーが眠り始める。
寒さに弱く、服装もあまり水濡れ対策をしていないように見えるメンバーだ。
眠らせて良いのかどうか不安になるが、まだ夜間の気温低下の時間まで少しあるので眠ってもらう。
しかし30分ほど寝て起きだしてきた。

この流れで、次は私が休憩をする。
5分で寒くて起きてしまった。でも、この5分がすごく回復出来てよかった。
もう一名のメンバーに交代しようと提案してみたが、そのメンバーも5分ほどで起きてしまった。

そろそろ気温が下がってくる。
交代で補給をしながら進む。

そこからCP24までは川が浅いところが出てくる。
岩に乗り上げてばかりでなかなか進まない。

そのうち完全な浅瀬になってくる。
「4人で持ってボーン」を繰り返しどんどん運ぶ。

沢山岩に乗り上げて何度も川に降りて回避する。
ラフティングをスタートして9時間が過ぎようとしたころCP24。またもやダムを回避するポーテージだ。
この間顔色の悪いメンバーと風邪をひいたメンバーが交代で眠っていたが、上陸するとそこそこ回復しているように見える。

CP24は幹線道路で交通整理をしながらラフトボートを運ぶので、係の指示があるまで運搬が出来ない。
前のチーム「とれとれなでしこ」がちょうど運んでいるところだ。
このチームはそんじょそこらの男子なら尻尾を巻いて逃げるレベルの超強力女子軍団。
彼女たちでも苦労して運んでいる。
CP24担当のスタッフも本当は手伝ってあげたいし、見ていて思わず手伝ってしまいそうだった(後日談)という位の難所。
彼女たちが運んでいる間、疲労したメンバーは身体を休めてもらう。
ほどなくして、「とれとれなでしこ」が交通整理をする区間を抜けたらしいとの情報が入り、自分たちが運ぶ番だ。
前のCP23と同じように背の高い2名が持つやり方をした。

後で考えたら、これは得策ではなかった。
しかし、ラフトガイド経験者2名なので彼らに従った感じだったが、もっと負荷分散をするべきだったと後悔。
なぜなら、この後、この2名の調子がどんどん悪くなってくるからだ。

ラフトボートを指定の方法で河原に移動させ、周りの様子を見ると
見渡す限り河原。
水はない。
水はあってもラフトボートを浮かべるほどは無い。
ならばできるだけ、「4人で持ってボーン」で歩きやすいところを選んでなるべく下流の水の多いところを運ぼうということになった。

しかし、どこまで行ってもラフトボートは浮かばない。
やっと水のたまったところを見つけてもすぐに座礁してしまう。
ここは諦め1名がラフトボートに乗り吃水を上げて、他のメンバーが行先を照らす。
何キロ進んだだろうか、体感としては2km。(実際は1km?)
3時間位は運んでは浮かべ座礁してを繰り返した。とても長く感じた。
やっと、水が多くなってきて落ち着いて漕ぐことができるようになってくる。

しかし、このあたりで、LEG6への出発関門である6/17 午前0時を過ぎてしまう。

ちょっとテンションは下がっているが、出来ないLEGがあってもその範囲で全力出したい私は淡々とラフトを漕ぐ。

この間顔色の悪いメンバーと風邪をひいたメンバーに交代で寝てもらう。二人ともラフトガイド経験者だが、とにかく調子が悪いらしい。

ここで失敗に気づく。
途中から川の流れが思いのほか早く、新品のLED LENSER MH10最大の600ルーメンをもってしても先が見えない。川幅は広いが岩などの障害物が見えない。川がどっちに曲がっているか見えない。ストレーナとなるテトラポットや流木、倒木が見えない。堰堤も見えない。
「なんか強めの瀬の音がする!」「うわぁぁぁ堰堤だぁ」なんてことが度々あった。
もっと先を照らすことが出来るライトを持ってくるべきだった。

シロートメンバーが前でフォワードストローク、眠っていない方のラフトガイド経験者がラダーをするという、練習段階では考えてもいないフォーメーションで漕ぐ。
この後半が一番ラフティング自体を楽しめるパートとなっていた。

そしてTA5に到着。直前は風邪ひきメンバーが寝た状態で着岸し、すっかり「死体商人」のような様相だったことをスタッフの方々に揶揄された。

コメント

このブログの人気の投稿

肩は痛いがスローロープを投げなければ!

ロックアウト

ARJを終えてやっぱり走力が大事と気づいた